本プログラムは、多様な火山現象の理解の深化、国際連携を強めた最先端の火山学研究を進めるとともに、高度社会の火山災害軽減を図る災害科学の一部を担うことのできる、次世代の火山研究者を育成することを目的としています。近年、観測調査技術の向上と合わせ、マグマ動力学の理論モデルの構築も進み、火山現象の理解および火山活動の予測に関する研究分野では、火山学の主要3分野と呼ばれる、地球物理学、地質・岩石学、地球化学の分野の融合が始まっています。また、火山研究者には、噴火災害の軽減へ貢献することへの期待も大きく、災害科学のひとつとして研究の実践も求められるようになってきました。そこで、最先端の火山研究を実施する大学や研究機関、学協会、火山防災を担当する国の機関や地方自治体、また、それらをサポートする民間企業からなるコンソーシアムを構築し、学際的な火山学を系統的に学べる環境を整えます。具体的には、大学で開講されている授業の相互利用、活火山におけるフィールド実習、最先端の火山研究のセミナー、最先端の観測技術・計算技術に関するセミナーを通して、火山研究能力を養成します。また、災害に関する社会科学のセミナー等を受講生に提供し、防災に関する知見を身につけると共に、インターンシップを通して火山監視や防災を担当する現場の理解を得る機会を提供します。必要な単位を修得した受講生には、基礎コース、応用コースおよび発展コースとしての修了証を授与します。
本プログラムは、現在(2023年 7月)、18大学、4研究機関、10地方自治体、3学協会、6民間企業で実施されています。
東北大学(代表機関) 北海道大学 山形大学 東京大学 |
東京工業大学 名古屋大学 京都大学 九州大学 |
鹿児島大学 神戸大学 |
大学 | 信州大学 秋田大学 広島大学 茨城大学 |
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東京都立大学 早稲田大学 富山大学 大阪公立大学 | |
国の機関・研究機関等 | 防災科学技術研究所 産業技術総合研究所 気象庁 国土地理院 |
地方自治体等 | 北海道 宮城県 長野県 神奈川県 岐阜県 長崎県 鹿児島県 |
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群馬県 山梨県 大分県 | |
学協会 | 日本火山学会 イタリア大学間火山学コンソーシアム |
日本災害情報学会 | |
民間企業等 | アジア航測株式会社 NTTコミュニケーションズ株式会社 |
東京電力ホールディングス株式会社 九州電力株式会社 株式会社建設技術研究所 | |
日本電気株式会社 |
東北大学理学研究科 | 西村太志 | 教授 |
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中村美千彦 | 教授 | |
西出則武 | 特任教授 | |
齋藤さやか | 准教授 | |
田口貴美子 | 助 教 | |
北海道大学理学研究院 | 栗谷 豪 | 教授 |
橋本武志 | 教授 | |
山形大学理学部 | 伴 雅雄 | 教授 |
東京大学理学系研究科 | 森 俊哉 | 准教授 |
東京大学地震研究所 | 市原美恵 | 准教授 |
東京工業大学科学技術創成研究院 | 神田 径 | 准教授 |
野上健治 | 教授 | |
名古屋大学環境学研究科 | 熊谷博之 | 教授 |
京都大学理学研究科 | 大倉敬宏 | 教授 |
京都大学防災研究所 | 中道治久 | 准教授 |
九州大学理学研究院 | 寅丸敦志 | 教授 |
松島 健 | 教授 | |
鹿児島大学理工学研究科 | 中尾 茂 | 教授 |
神戸大学理学研究科 | 金子克哉 | 教授 |
信州大学学術研究院理学系 | 齋藤武士 | 教授 |
秋田大学国際資源学研究科 | 大場 司 | 教授 |
広島大学先進理工系科学研究科 | 柴田知之 | 教授 |
茨城大学理工学研究科 | 長谷川健 | 准教授 |
東京都立大学都市環境学部 | 鈴木毅彦 | 教授 |
早稲田大学教育・総合科学学術院 | 鈴木由希 | 教授 |
富山大学学術研究部都市デザイン学系 | 石﨑泰男 | 教授 |
大阪公立大学理学研究科 | 三浦大助 | 教授 |
防災科学技術研究所 | 小園誠史 | 火山防災研究部門主任研究員 |
産業技術総合研究所 | 石塚吉浩 | 活断層・火山研究部門 副部門長 |
気象庁 | 中辻剛 | 地震火山部火山監視課長 |
気象庁気象研究所 | 高木朗充 | 火山研究部長 |
国土地理院 | 宗包浩志 | 地理地殻活動研究センター地殻変動研究室長 |
平成29年2月:受講生36名を認定
平成29年5月:追加受講生4名を認定
平成29年11月:基礎コース修了生30名を認定
平成30年3月:基礎コース修了生8名、応用コース修了生4名を認定
平成30年4月:2018年度新規受講生22名を認定
平成31年3月:基礎コース修了生17名、応用コース修了生22名を認定
平成31年4月:2019年度新規受講生基礎コース20名、発展コース13名を認定
令和元年9月:応用コース修了生1名を認定
令和2年3月:基礎コース修了生20名、応用コース修了生16名を認定
令和2年4月:2020年度新規受講生基礎コース16名、発展コース4名を認定
令和3年3月:基礎コース修了生18名、応用コース修了生13名、発展コース修了生3名を認定
令和3年4月:2021年度新規受講生基礎コース19名、発展コース6名を認定
令和4年3月:基礎コース修了生19名、応用コース修了生13名、発展コース修了生4名を認定
令和4年4月:2022年度新規受講生基礎コース22名、発展コース5名を認定
令和4年9月:応用コース修了生1名、発展コース1名を認定
令和5年3月:基礎コース修了生23名、応用コース修了生15名、発展コース修了生6名を認定
令和5年4月:2023年度新規受講生基礎コース24名、発展コース6名を認定
令和4年度成果報告書
東北大学大学院理学研究科 火山研究人材育成コンソーシアム 事務局
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